昨日は、岐阜県からお客様がいらっしゃいました。 当社の藍染生地を使って、デニムを作ったり、これからはバンダナを作ってみたりといろいろな企画の話で盛り上がりました。 当社の工場は、見学用のスペースが十分でない為、見学にいらっしゃるお客様もあまり多くはないのですが、折角遠方からいらっしゃったということもあり、見学していただきました。 藍染の糸が染め上がっていく姿、繰り返し繰り返し染めることにより、色が深みを増していく姿に、興味を示されたようです。じっくりとご覧になっていました。 確かに化学の世界で、最新鋭の設備で染めれば、スイッチ一つ、ふたを開ければ、きれいに染め上がっているというものでしょう。 当社の藍染工程のように、少しずつ染まっていくという姿も映像として面白いのかもしれません。日常の仕事として毎日見ていると気がつかないものですが、第三者の目を通して気付きを与えられる、それを実感しました。 余談ですが、当社のパート社員が、会話の中で、以前、そのお客様の仕事に関わったことがあると知るや、深々と頭を下げお礼を申し上げたとの事。お客様が感心しておっしゃるには、目の前の仕事を単なる作業と思わず、顧客やその商品を意識して仕事をしているからこそ出る態度。ものづくりは、こうあるべき、なんておっしゃっていただきました。もちろん、過分な評価とも思いますが、大変ありがたく、その言葉を頂き、そんな社員に支えられていることを誇りに思いました。 折角の手間ひまかけた仕事です。一つ一つの仕事を、丹精込めて仕上げていく、この姿勢が当社に求められているのだなあ、と改めて思いました。 来客があるたびに、いろいろなことに気付かされます。 |